触覚の根っこは「命に触れる」こと

こんにちは、^^

JABCの講座の課題図書にさせていただいている山口創先生の著書の中に「皮膚は「心」を持っていた!」という本があります。

 

その本では、「触覚の根っこは「命に触れる」こと」という言葉が出てきます。

私は、その一文を目にしたとき、「なぜ触れるのか?」「なぜ触れ合いを求めるのか?」ということがストンと腑に落ちました。お子さんを持つお母さんだけでなく、人して生まれ、多くの人や命と共に生きているすべての方に届けたい本だなと思ったので、ご紹介しますね♪

以下は、山口創先生の著書「皮膚は「心」を持っていた!」の1ページです。

目次

触覚の根っこは「命に触れる」こと

さて、ここで皮膚が心に影響を及ぼす事例として、「触れる」ことの根源にある意味について改めて考えてみたい。

「触れる」こと、あるいはそこから起こる「触覚」の本質は、実は命に触れることにあると思う。

ある外科の医師から聞いた話がある。がんの手術を嫌がっていたある患者さんがいた。そこで、その患者さんの手術をする臓器を3Dプリンターでそっくりにつくり、それに直接触れてもらったという。すると、患者さんに少しずつ変化があらわれてきたというのだ。自分の臓器に触れているうちに、だんだん愛おしさが増してきて、さらには生きる意欲が湧いてきたという。そしてとうとう「手術を受けてみます」といったそうだ。

これも、「触ってみる」という行為があってこその効果だと思う。触ることで実感が湧いて、愛情も湧いてくる。触れるからこそ愛おしさが増す。

犬や猫などのペットも同じである。もしペットに触れることもできず、ゲージの外から見ているだけだったらどうだろうか。

直接触って、毛並みをなでてこそ、より愛おしさが増すのである。もちろん、人間の親子も同じだ。

大阪大学皮膚科学の玉井克人教授は、生まれつき皮膚が剥けてしまう難病(表皮水疱症)の子どもは、ほぼ例外なく明るく穏やかな性格であるという。

その理由は、母親が皮膚をケアするたために、毎日クリームを全身に丹念に塗ってあげているからではないかと推察している。皮膚のケアが必要だからといって、ただ機械的に薬を塗るのではなく、愛情を込めて塗ることで、子どもの情緒が安定するのだろう。

玉井教授は、母と子の触れ合いで活性化される「スキンシップ遺伝子」というものがあるのではないかと考えている。難病やハンディを背負っていても、明るく元気に世の中を生きるを生み出すのは、この遺伝子の働きが母親の手のひらに触れられることで威力を発揮するようになるからだと考えている。皮膚のストレスを癒すためにも、母の手で子どもに触れることはとても大切な役割を持っていることがわかる。

またマッサージなどの触覚の刺激があると、細胞内でエネルギーをつくり出す重要な役割を持っているミトコンドリアの数も増えることまでわかっている。

触れることはまさに生命のエネルギーを強め、生きていく力を蘇らせてくれるといっても過言ではないだろう。

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