みなさん、こんにちは。日本ベビー&チャイルドケア協会の市居です。

昨日、カナダから来日されていたティナ・アレン先生が、成田から帰国されました。講座がはじまってからの2週間、電話がつながらなかったり、メールの返信が遅かったりと、受講生、卒業生、お問い合せの皆さんに、大変ご迷惑をおかけしましたことお詫び申し上げます。その代わり・・と言ってはなんですが、ティナ先生から学んだ沢山の知識と情熱を、少しでも皆さんにお届けしていければと思います。

ティナ先生は、本当に愛と情熱に溢れた素晴らしい方でした。ベビーマッサージの講座に続いて行われた、小児ケアマッサージ指導者養成講座では、ティナ先生がこれまでに体験してきた病院や孤児院でのタッチケアのエピソードに、何度となく私は泣きそうになってしまいました(笑)

「ある病院でね、ある女の子にマッサージをしたの。すごく気持ちよさそうにして、スッースッーと寝いってしまったわ。それで、その数日後、また同じ病院で、今度はあるお父さんにマッサージをしていたの。そうしたら、そのお父さん、マッサージの最中に泣き始めたのよ」

「どうしたのかと思って、聞いたら、そのお父さん、実は前にマッサージをした女の子のお父さんでね。その女の子は、私がマッサージをした日に、6週間ぶりに病院で寝ることができたんですって。」

「それを聞いた私は、そのお父さんに娘さんへのマッサージの方法を教えたの。大切なことは、マッサージやタッチケアが家族全員に影響を与えるものだということよ」

ティナ先生は、日本での滞在中、こうした体験談を沢山聞かせてくださいました。その度に、泣きそうになる私でしたが、ティナ先生の目を見ていると、「いやいや、泣いてはいられない。私もできることから動き出さないと」自分の情熱を突き動かされました。

そんな想いは、受講生の皆さんも一緒だったかと思います。課題テストと一緒に、沢山の感想が届いていますが、皆さん、それぞれができることに向かって、目を輝かせているようです。日本の医療界で、タッチケアを広めていくには、難しいこともあるかと思いますが、壁にぶつかった時には、是非ともティナ先生の情熱と、2日間の講座で出会った仲間たちのエネルギーを思い出していただきたいと思います。

ティナ先生自身も、小児ケアマッサージ、小児タッチケアをはじめた最初の5年間、それはそれは苦労をされたそうです。当時は、病院でタッチケアやマッサージを取り入れてくれる場所は皆無でしたし、その効果の実証ができないことから、どの病院も取り合ってはくれなかったそうです。それでも、マイアミ医科大学のティファニー・フィールド先生など、多くの研究者や医師、看護師たちと協力し、小児ケアマッサージのプログラムを確立し、今では、毎週末のように病院から声のかかるほどに広まっていると言います。

だからこそ、「日本でも喜ぶ家族が沢山いるわよ!できるわよ!やりましょう!」と力強くお話しして下さるのですね。ティナ先生の考え方は、「やれると思わなければできない」という考え方です。本当にその通りだと思いますし、現実に、ティナ先生やその生徒さんたちに救われている子どもたちは沢山いると思います。今年の12月には、30人の団体で、ベトナムの孤児院にタッチケアのボランティアに行かれるそうですが、とっても楽しそうに、その予定をお話ししてくださいました。そして、来年には、アジア、インド、アフリカも回り、病院や孤児院、タッチが不足している環境の場に出向いて、指導を続けていきたいそうです。

昨年からは、アメリカとカナダ国内を自由に回るために、バスに住み始めたというのですから驚きです。連絡をとる度に、違う場所に滞在しているので、「・・・で、どこに住んでいるのですか?」と聞くと、「バスのなかよ!」と笑って答えるティナ先生とご主人でした(笑)あまりにも移動が多いので、思い切ってバスに住み始めたとのこと。タッチへの情熱と熱意がなければ、簡単にできることではありませんよね。

時間があれば、いくらでも書き続けられるティナ先生のお話ですが、今日はこれくらいで・・。今回の5日間の講座では、素晴らしい仲間たちと素晴らしい時間を共有することができました。受講生の皆さんも、同じように思ってくださっていると嬉しいです。来年は、5月のゴールデンウィークの時期に、また来ていただけるようお願いをしました。1ヶ月以内くらいには、予定が確定するかと思いますので、その際には、またホームページ上でご案内していきます。

皆さんから課題やレポートが沢山届いています。ひとつひとつ、じっくり拝見させていただきますので、返却まで少しお待たせしてしまいますが、どうぞ宜しくお願い致します。